漫画家・吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)氏原作の人気漫画「鬼滅の刃」をアニメ映画化した「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(外崎春雄監督)の公式サイトは8日、第3弾の来場者プレゼントとして「来場御礼スペシャルブック」を、12日から全国合計75万人に配布すると発表した。

10月16日の封切りの際、劇中に登場する炎の呼吸を使う炎柱・煉獄(れんごく)杏寿郎(声=日野聡)を描いた特別読み切り漫画が掲載された入場者特典「煉獄零巻」を入場者先着450万人に配布。公開2週目の週中には、ほぼ配布が終了していた。「来場御礼スペシャルブック」の配布数は「煉獄零巻」の6分の1だけに、全国の映画館で争奪戦となりそうだ。

当初、隔週でアニメを製作したufotable(ユーフォーテーブル)書き下ろしカードを配布すると発表していた。第1、2弾の配布は終了しており、12日から第3弾、26日から第4弾のカードを配布する予定だったが急きょ、8日になって第3弾の入場者特典が「来場御礼スペシャルブック」に差し替わった。第4弾の入場者特典は発表されておらず「今後の特典内容に関しては、配布当週の火曜日に公式HPにて発表する予定です」と説明した。

前日7日には製作と配給のアニプレックスが、10月16日の封切りから6日までの52日間で興収288億4887万5300円、動員2152万5216人を記録したと発表したばかり。01年の「千と千尋の神隠し」が記録した歴代最高興収308億円に、あと20億円に迫った。公開8週目で約13億円とペースは鈍化も、「来場御礼スペシャルブック」の配布により、再びリピーターが映画館に大挙する可能性は高い。

「来場御礼スペシャルブック」配布翌日の13日までに、興収が300億円の大台に到達すれば、公開10週目の最終日となる20日にも興収新記録達成の可能性は高まってくる。たとえ、その時点で達成できなくとも、26日に配布予定の第4弾の入場者特典が興収を大きく後押しすることは必至だ。もし、第4弾配布前に興収新記録更新を達成していれば、新記録達成特典の配布への期待も高まる。