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ハリウッドザコシショウがYouTubeに10年以上毎日動画を上げ続ける理由 - フジテレビュー!!

オリエンタルラジオの中田敦彦が開設した「中田敦彦のYouTube大学」、国内最速でチャンネル登録者数100万人超えを達成した嵐、今年4月に開設からわずか74日でチャンネル登録者数200万人を達成した江頭2:50など、昨年から著名人のYouTube開設が注目されるようになった。

だが、芸能界に訪れた“YouTubeブーム”より以前、2009年から10年以上に渡り、毎日YouTubeを更新し続けている芸人がいる。

『R-1ぐらんぷり2016』(関西テレビ)の覇者、ハリウッドザコシショウだ。

自身のライブを収録した動画のほか、「誇張しすぎたものまね」シリーズや、ハリウッドザコシショウ率いるハリウッド軍団が登場する企画、「コンボイの謎」などコアなファミコンのゲームをプレイする攻略動画など、ハリウッドザコシショウの独特な世界観が、毎日投稿されている。

2019年にAmazon Primeで配信された『ドキュメンタル シーズン7』では、YouTubeで配信していた「サブリミナル効果」という動画を、ハリウッドザコシショウ本人が披露。その後、この誇張しすぎてどこが“サブリミナル”なのかわからない動画が話題となった。

そんな、ハリウッドザコシショウは、現在の芸能界のYouTubeブームをどう見ているのか。なぜ、10年以上もYouTubeに動画を上げ続けてこられたのか。

コロナウイルスの感染拡大により、東京都など1都1府5県に緊急事態宣言が出された後の4月10日、フジテレビュー!!の取材に、ハリウッドザコシショウがSkypeで応えた。

<ハリウッドザコシショウ インタビュー>

――こういう状況で、打ち合わせや会議がオンラインになることが増えたりしていますか?

うーん。増えてるけど、ほぼ仕事がバラシ(キャンセル)になったから、 会議云々じゃないですね。会議があることも珍しい感じなんで、めちゃくちゃ…仕事はゼロに近いです。ライブできない、営業できない、収録できない。となると、書籍の文を書くぐらいしかないじゃないですか。それも、ちょっとコロナの前にバーッて書いちゃったんで、今のところゼロですね(笑)。

――最近は「暇すぎてソリティア」という動画を出していましたね。ファンからは「レア動画だ」というコメントもありましたが

そうですね。コロナじゃない時は本当にめちゃめちゃ忙しかったから、あんな動画出さなかったんですけど、今は暇すぎて暇すぎて…。(妻に)「そんなに暇だったら子供の面倒を見てよ」って言われて、昨日、今日はずっと子供の面倒を見てました。

人前に出て、意識して喋るということをしたいなと思ってたんですよね

2007年にスタートし、お笑いファンから熱狂的な支持を得たネタ番組『あらびき団』(TBS)に出演し、人気を得たハリウッドザコシショウ。動画を毎日投稿するようになったのは、2009年に始めた「南海ホークスは今!?」というブログがきっかけだ。

アメーバブログ ハリウッドザコシショウの「南海ホークスは今⁉︎」

――動画を始めた頃のきっかけについて教えてください。

(ブログを始める)その前、2007年が『あらびき団』に初めて出た年で、最初の1年は、第一世代みたいな感じでめちゃくちゃでかくなってたんですけど、2年目になってから、(スタッフが)「次のスターを出したい」って言うんで、出番がちょっと減ったんですよ。収録も毎月収録だったのか3ヵ月に1回とかぐらいになった。

ちょっと時間があるようになった時に、「ブログを開設してください」って言われたんですよ。事務所のソニー・ミュージックアーティスツ(以下:SMA)にね。

それが、アメブロで動画が上げられる、Amebaの独自の動画のシステム(「AmebaVision」2013年にサービス終了)だったんですよね。あんまり長いのは上げれないんですけど、 3分から5分くらいは上げられる。

毎日ブログを書くよりも、動画の方が伝えたいこともダイレクトに伝わるし、(キーボードを)押すのもめんどくさいし、「すごいだるいなー」と思ってたんですよ。

それでブログがてら、ピンで漫談の練習じゃないですけど、人前に出て意識して喋るということをしたいなと思ってたんですよね。毎日ライブに出るのはしんどいけど、毎日動画でならできると思って、始めたんですね。

――撮影はどのように行われているのでしょうか?

ビデオカメラです。こっちはもう古いですよね。古くてもね、今(画面の比率が)16対9じゃないですか。これは4対3で撮れるんですよ。昔のテレビの比率が、4対3じゃないですか。 僕は、昔のテレビの感じが好きで、4対3にこだわってるところがあるんですよ。

一人で撮る時にワイドである必要性はまったくないから。 一人でやるときは絶対に4対3です。ゲストを呼んでやる時はいろんな人がいるから、いっぱい映った方がいいからワイドにしてます。一人で撮るときはもう本当に余計な物を映したくないからこの幅ですね。

実際にYouTubeの撮影で使っているカメラを見せるハリウッドザコシショウ。背負っている手作りの緑色のセットは、4対3の比率に合わせられている

――こちらはご自宅ですか?

作業場です。昔は僕の家の中にあったんですけど、子供が生まれて、子供部屋を作らなくちゃいけなくなっちゃって、夜中に動画を撮るとなると、子供が起きちゃうから、(妻に)「なんとかしてよ」って言われて、作業場を借りました。

――いつも、仕事から帰ってからそちらで撮影しているんですか?

(今は)ちょっと暇で、昼間とかでもできちゃうんですけど、コロナ前は、 昼間はいろんな現場に行って帰ってきて、家の事をやって子供をお風呂を入れるなりして、大体全部終わるのが夜の10時過ぎなんですよね。

それからこっち(作業場)に来て、動画を撮って編集をしたら、いつもあげる時間が大体深夜の3時から4時。

――ずっと編集スタイルは変わらずですか?

まあでも、自分の技術的には上がってると思います。同じソフト(LoiLoScope)を使ってるので。 あまり目立った目新しさというのはないですけど。

今のYouTubeをやってる人みたいに、豪華な派手な演出とか好まないんですよ、僕。 面白いものだけ、バッと目立つようにする。なんかキラキラしたのはあんまり性に合ってないというか、本当にシンプルでダイレクトな笑いの提供の仕方の方が、僕は好きですね。

YouTubeは練習兼、自分の作品作りとネタ作りの一環

――10年続けてこられた秘訣は何だと思われますか?

最初は、周りの人から「続かねえだろ」みたいなこと言われましたね。「絶対続くわ」と思ってましたけどね。なんで続けているかっていうと、こういう短い企画が僕は好きで、ゆくゆくは自分の冠番組が欲しいなって、ずっと前から思っていたんですよ。

やるとしたら、30分番組で考えています。松本人志さんの『一人ごっつ』(フジテレビ)っていうのがあったじゃないですか、あれがすごい好きで、大喜利をやったり、一人コントをやったり、30分の中で5分ぐらいの企画が6個ぐらいあると。そういうのって素晴らしいなと思っていて、それがやりたいっていうのが、YouTubeに出てると思いますね。

このセットも、松本さんの後ろの大仏のセットじゃないですけど、(動画を始めた)その当時で作れたマックスな資金とマックスなセットだった。で、ずっと引っ張ってるんですよ。

今だったらもうちょっとお金かければもっといいのができるんですけど。ブログのタイトルが「南海ホークスは今⁉︎」だから野球のバックネット裏みたいな感じで、一応、そういうモチーフなんです。

「サブリミナル効果」のワンシーン。背景には「ザコシの南海ホークスは今?」と、ブログのタイトルが掲げられている

――『ドキュメンタル シーズン7』で、「サブリミナル効果」の動画が話題になりましたが、過去にこういったチャンネルの認知度が上がるようなことはありましたか?

YouTube の認知度はまだ別にそんな上がってないと思いますよ。 タレントとしての認知度っていうのは『ドキュメンタル』に出るようになってから、上がったという体感がありますね。

YouTubeの認知度がないというのは、別に僕はそこまで意識してなくて。YouTubeに関しては、「それでどうにかなってやろう」っていう気持ちも、さらさらないから。

これは練習兼自分の作品作りや、ネタ作りでやってるんで、なんなら全然見なくていいっすよ。自分のこのネタや企画のストックみたいな感じで、ずっとやってるから。

「若いYouTuberに絶対負けるか」みたいな気持ちはまったくないですからね。テレビの企画を作ろうとしているから。テレビやネット番組とか、自分の冠番組の時に、これは絶対使えるから、それを日々作ってるっていう感じですね。あと自分のファンに向けてというのもありますけど。

――やっぱりテレビに向けてというところが大きいんですね。

それはありますよ。テレビに出られなくなったからYouTubeに来たっていうのではないですね。いるじゃないですか、最近そういう人が。なんかテレビに出なくなって YouTube に進出してきたんだなっていうのではないです。

――毎日のYouTubeへの動画の投稿は、野球で言うところのバッターの素振りのような位置付けということなのでしょうか?

まったくそうです。バッターの素振りですね。ピッチャーの投げ込みと一緒です。

今は『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ)とかいろいろ出させてもらっていますけど、ネタや芸人力で勝負するような『向上委員会』や『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ)は、別にそこまで緊張はしないんですよ。

なんでかというと、日々こういう模索をしていて、(ネタの)初出しは絶対にないから。それはやっぱり大きいですね。

――これからYouTubeをはじめようという芸能人にアドバイスはありますか?

それは、僕に聞くのはちょっと違うのかもしれないですね。みんなと方向性が全く逆なんで。再生回数はとれないですよ。10年やってやっと(チャンネル登録者数が)10万人いきましたから。 江頭 (2:50) さんなんて、数日で10万人を超したでしょ?

だから、まぁ、今やろうとしている、有名人の方は僕の言いなりになったら失敗しますよ(笑)。

――YouTubeの方がかなり自由に作品が作れているのでしょうか?

あー、でも、そうもいかなくなってるんですよ。最近 YouTubeよりDVDの方が制限がかからなかったりすることがありますね。あとテレビの方が制限がかからなかったりする場合もあります。

基本的にYouTubeでは、著作権がある音楽は引っかかっちゃうから。裸もちょっと難しいところがあるんですよね。何でもアリじゃなくなってきている。昔は何でもアリだったんですけど。

この間、 YouTube 側に動画を1個削除されたんです。もう5年ぐらい前にあげた動画で、後輩の家に、僕と(ハリウッド軍団の)錦鯉っていうコンビの3人で、一緒に突然襲撃しに行くという動画です。

何するわけでもなく、素っ裸になって床とかに尻を擦りつけたりとかね。それも完全にモザイクをかけて上げていて、何年かは全然オッケーだったんですよ。最近コンプライアンスが厳しくなったのか知らないけど、急に削除されました。

やりたいことをやれるっていうのが YouTubeではないですね。テレビでも、ある部分では全然YouTubeよりやりたいことが出来ますし、ある部分では、YouTubeがテレビでは無理なことができたりもします。

――このコロナ禍が明けた時、もしかしたら、クリエイターもコンテンツを家から発信した方がいいんじゃないか、みたいなことにならないでしょうか?

家はね…。みんないろいろやったりしてるじゃないですか。Skypeみたいに、(出演者が)分割された画面に出て大喜利をしたり。言い方は悪いですけど、悪あがきに見えるっちゃ見えるんですよね。しょうがないんですけど。

実際問題、「家でやる」っていうのは人前に見せられるものではないから、 そこは、僕は線引きをしたいところなんですよね。「家でできるじゃん」ってなると、プロとアマの垣根がなくなっちゃうような気がするんですよ。 昔は僕もテレビに出るのはすごく大変だったから。

そういうピラミッドの構図、売れてる人がスタジオに行けるっていう目標がないと、なかなか難しいんじゃないかなと思いますね。 今、自粛の時はしょうがないけれども、それがずっと続くとは僕は思わない。

――YouTubeはいつまで続けたいと思いますか?

基本的には、死ぬまで続けたいですね。引退するまで。

――YouTubeを辞めようと思ったことはありますか?

辞めようと思ったことはないかもしれないですね。「今日やりたくない」って思ったことはありますけど、一回も「もう辞めよう」と思ったことはないですね。

――それくらいYouTubeはザコシショウさんにとって日常なんですね。

日常ですね。やっぱりライブもそうなんですけど、こういうことを毎日考えていかないと、第一線でできないと思うんですよ。だからタレントには成り下がりたくないというか、芸人でいたいんです。

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April 21, 2020 at 05:01PM
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